アパレル・ファッション業界で働く方を応援する株式会社ＭＯＲＩパーソネル・クリエイツではアパレル企業の人事担当者を集めた勉強会FBG（ファッションビジネスグッドカンパニークラブ）を運営しています。

2022年2月、第1回オフサイト交流会をオンラインで開催しました！
講演には株式会社ローランド・ベルガー パートナーの福田 稔氏をお迎えし、『アパレル企業に今必要なカーボンニュートラル経営とは』というテーマでお話いただきました。

福田氏は、衣服生産の課題を解決するプラットフォームを提供するシタテル株式会社の社外取締役を務め、株式会社アダストリアとEC専業ブランド「オー・ゼロ・ユー（O0U）」の開発に携わる等、アパレル、化粧品、ラグジュアリー、小売り、食品・飲料、インターネットサービス、人材サービスなどのライフスタイル領域を中心に、グローバル戦略、ビジョン策定、ブランド戦略、D2C、デジタル化推進等の立案・実行に豊富な経験をお持ちな方です。

今回の講演では、「カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること)」について、日本のファッション企業が世界と比較して、立ち遅れてしまっている現状とその原因・今後の課題に関して具体的に提示していただきました。

SBT(Science Based Targets)認証やESG(Environment Social Governance)スコア、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)対応等、初めて耳にする言葉が多かったのですが、既に世界ではこれらの認証やスコアを意識した取り組みが具体的に行われていることを知り、改めて日本がこの分野に関して大きく立ち遅れていることに気づかされました。

福田氏からは、この取り組みを行うにあたって企業の経営層がこの分野に関してどの程度危機意識を持っているかが問題と説いていらっしゃいました。
近頃、「サスティナブル」や「エシカル」といった用語が業界内でもさかんに飛び交うようになってきたこと自体は良い兆候だと思いますが、福田氏の講演を聞いて本当の意味での取り組みができている企業はまだまだ少ない現状を知りました。
今、自動車業界を筆頭に他業界の問題のように思いがちですが、ファッション業界も将来に向けて解決すべき問題がありますので、近い将来これらの問題と真剣に向き合わなければならない時が来ることを想定して、各企業が取り組んでいかなければならないのだと改めて考えさせられる良い機会になりました！

今後もFBGでは、ファッション・アパレル業界の発展のために活動してまいります。